茶葉カッター
特徴的な京碾オリジナル機器の数々。
京碾[株式会社 ヨシダ]では、お茶の製造に関する数多くの製品を創ってきました。
より良い“お茶”を創り出せるよう常に柔軟な発想を基に、一つひとつ丁寧に大切に皆さまのお役に立てるように製品を創っております。
[MUC-700]煎茶・玉露用生葉カッター
[TUC-450]碾茶用生葉カッター
茶葉切断工程の決定版(特許取得済)
切り残しゼロを目指した生葉カッターで、茶葉販売単価アップで大好評です!
[従来機とは違う全く新しい切断システム]縦刃と横刃で切り残し無し!
- 横刃とウレタンローラーで直立に落下する茶葉を切断し、丸刃とウレタンローラーで横に寝て落下する茶葉を切断しますので、切り残しがなくなり、効率も良くなります。
- 耐久性に優れた専用ハイス鋼刃を採用していますので、ワンシーズンで刃を取り替えることは無くなります。
- 切断の際に、刃先はウレタンにくい込むことでアクが付着せず切断能力が落ち難くなりました。また、ローラーに付着したアクは、組み込まれたスクレーパーとブラシにより除去されます。
- 処理量の多い時や秋番の硬化した茎もキレイに切断し、横刃が茶葉を引き込むので詰まりません。
- 付属の移動キャスターにより、設置現場に合せて前後左右どちらにも移動できます。
MUCの特徴
玉露煎茶用MUC タイプは生葉を比較的細かく切断できる様に、刃の間隔40mmとし、横刃は90°ピッチで四列並びとなります。
TUCの特徴
碾茶用TUC タイプは刃物間隔80mmとし、横刃は120°ピッチで三列並びとなります。製造工程において生葉は比較的粗く切断し効率良く乾燥させます。
蒸しも良く通り、茶葉の仕上がり形状が安定することで、外観評価が上がり販売価格も向上します。
-
縦向きに落下した茶葉を切断する横刃。
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横向きに落下した茶葉を切断する丸刃。
MUC-700
- 外形寸法
- 980mm×790mm×564mm
- 生葉投入口
- 770mm×390mm
- 茶葉処理能力
- 1,800kg/h
- 刃配置
- 縦刃間隔40mm 横刃90°ピッチ×4枚
- 重量
- 170kg
- ギヤードモーター容星
- 三相200V 2.2kw ブレーカー付
- ギヤードモーター回転数
- 50Hz/60Hz 100/120rpm
- 刃物回転数
- 200rpm(50Hz地域はモーター歯車の歯数25→ 30に変更)
MUC-450
- 外形寸法
- 731mm×790mm×564mm
- 生葉投入口
- 520mm×330mm
- 茶葉処理能力
- 600kg/h
- 刃配置
- 縦刃間隔40mm 横刃90°ピッチ×4枚
- 重量
- 135kg
- ギヤードモーター容星
- 三相200V 1.5kw ブレーカー付
- ギヤードモーター回転数
- 50Hz/60Hz 100/120rpm
- 刃物回転数
- 200rpm(50Hz地域はモーター歯車の歯数25→ 30に変更)
TUC-450
- 外形寸法
- 731mm×790mm×564mm
- 生葉投入口
- 520mm×330mm
- 茶葉処理能力
- 400kg/h
- 刃配置
- 縦刃間隔80mm 横刃720°ピッチ×3枚
- 重量
- 135kg
- ギヤードモーター容星
- 三相200V 0.75kw ブレーカー付
- ギヤードモーター回転数
- 50Hz/60Hz 100/120rpm
- 刃物回転数
- 200rpm(50Hz地域はモーター歯車の歯数25→ 30に変更)
※改良のため仕様変更することもあります。
[THC-400]荒骨カッター
どんな方向から落下してきても細かく切断!
切り残しゼロ荒骨カッターのしくみ
- 直立して落下する茎は横刃と固定刃の組み合わせで切断します。
- 横に寝て落下した茎は横刃で押さえ込み、丸刃にて25mm幅に切断しますので切り残しがありません。
- 機械本体はコンパクトな形状で、既存の製造ラインに組み込み易くできています。
THC の特徴と効果
半乾きの荒骨も細かく(25mm幅)切断することで乾燥機内の詰まりも解消し、乾燥時間も短くなり色良い品質につながります。
左)直立して落下する茎は、横刃と固定刃の組合わせで切断します。
右)横に寝て落下した茎は、横刃で押さえ込み、丸刃にて25mm幅に切断します。
THC-400(碾茶対象仕様)
- 外形寸法
- 600mm×590mm×400mm
- 生葉投入口
- 430mm×270mm
- 茶葉処理能力
- 300kg/h(生葉換算値)
- 重量
- 125kg
- ギヤードモーター容星
- 三相200V 0.75kw
- ギヤードモーター回転数
- 50Hz/60Hz 100/120rpm
- 刃物回転数
- 75/90rpm
その他様々なオリジナル機器
01.
摘採した茶生葉を製造しやすいサイズにカットする茶生葉カッターを開発し製造販売しております。ヨシダの業界における超ヒット商品で、全国の茶工場に多数採用されております。
製造方法に応じた機種をラインナップし、まさに適材適所の装置選びが可能です。
様々な角度で投入される茶葉を切り残しのない、切れ味の落ちない、理想的な切断方法で多くの茶工場でご利用いただきご好評を賜っております。
02.
茶生葉カッターの直後に連続して設置する「振動篩装置」があります。細切れの葉・茎や砂・小石・小さな虫などを“振動”で“茶葉”を前方に送りつつ、途中で小さな幾つもの穴から異物を篩落とす装置です。
茶葉に混在する異物のみを除去する為にはある程度の穴を設け、茶葉を捌きながら、分離した異物を振るい落とす仕組みです。
京碾オリジナルの振動篩機は異物落下穴と、茶葉捌きを促進させる振動を与え絶妙な角度の板金加工とを組み合わせた、効率良く細かい異物を除去する装置です。
03.
蒸した茶葉を急速に冷ます冷却散茶機は静音ブロワの採用と独自手法の吸音ダクトの設計で何処よりも静かな散茶機を実現しています。
京碾オリジナルの静音散茶機は製茶工場の騒音源をひとつずつ低減させていく最初の取り組みです。それにより他社より静かな環境をご提供しております。
それは製茶作業者のためだけでなく、工場周辺住民の皆さまへの配慮も忘れない取り組みでもあります。
これからも営々とその地域において製茶業に専念される茶生産家にとっても欠かすことができない「必須」の課題解決の一つであります。
また、茶葉の灰汁が最も多く付着する散茶機は毎日の水洗浄が必須となります。少しでも汚れの除去しやすい素材や形状を散茶機に採用し、洗浄作業の重労働を軽減できる工夫を各所に盛り込んでおります。
04.
碾茶製造の主となる乾燥炉は熱効率を最大限考えた総断熱レンガ乾燥炉をはじめ、炉内煙道配置の工夫、多数の温度センサ配置や炉内ネットコンベヤ速度計などを備えた制御盤が標準仕様としております。
「京碾」が特に細部にまでこだわり、独自に創り上げるこの総断熱碾茶乾燥炉は、省エネルギーと製造時間増加を実現しました。
従来の煉瓦造りの乾燥炉によって高温で茶葉を乾燥させるのですが、乾燥炉の底面・側面・天井面を断熱材で覆い、煉瓦からの放熱のムダを軽減し、外気温の影響を抑えた冷めにくい乾燥炉です。炉内温度は翌朝も比較的高く保たれるため、炉は短時間で設定温度に到達します。
炉から出た直後には前進・後進可能なベルトコンベヤを設けます。乾茶を「視て・触れて・香りを聞く」。後に続けて投入される碾茶をより良く乾燥させるために、五感を総動員して吟味する場が前行進コンベヤの位置する所です。
また、碾茶の製造ラインでは茶葉は入り口から一度投入されると、最終選別された乾茶の収納袋まで、ノンストップで流れていきますが、途中で茶葉が詰まったり機器の何らかのトラブルが発生することもあります。
トラブルが発生しても茶葉は続けて流れます。トラブル処理をする間に高温炉内で茶葉を停止する訳にはいかないのですが、前行進コンベヤのところで茶葉を一旦回収するのが好都合の場所になります。
万一に備えた前行進コンベヤも必須の機器と位置づけております。
05.
オリジナルの2段ツル切という機械を製作しています。
[RTC-ⅡA型]
炉から出た碾茶はよく乾いた葉と少し水分が残っている葉と、水分が抜けきってない茎などが混在しています。ツル切でその3様態の葉・茎を切断分離します。
ツル切の送り長さを長く保つために上下2段の切断工程を設けました。網を円筒回転型にしたことで、網の中の茎・葉はすべて滞留することなく排出されますので、次に製造される茶葉に混入することがありません。
06.
水分が多く残っている茎の乾燥時間を短縮するためには、茎の断面を多くするのが肝要です。京碾オリジナルの碾茶荒骨カッターは切れ味鋭く、茎の切断に最適です。
茎を短く切断しておくと乾燥機内での詰まりも解消され、良好な乾燥が得られます。切断長さをより細かくしており、秋碾茶など茎が硬いものに対して刃物強化を図るため、刃物ホルダー形状に一層の工夫を施しました。
ヨシダの京碾製品にはまだまだ多岐に渡る創意工夫がありますが、残念ながら言葉だけではお伝えしきれません。
実際にお使いいただき、その目で見て・実感いただけるのではないかと思っております。これからも碾茶製造機械の「京碾」として、お客さまに寄り添ったモノづくりを提案し続けてまいります。